「 どうしよー 」










部活を引退して、部活優先の日々から彼女優先へと変わったとある日のこと

って言ってももっぱら家デートなんだけどな!

今流行りのファッションセンターとかゲームセンターとか

そんなことよりもと一緒にいられればいい

…なーんて、俺くっさー!

こんなこともし仁王に聞かれたら一年以上はそのネタでバカにされてたな!うん!



よかったー。聞かれてなくて。















「 ねー、ブン太ー。どう思うー? 」










俺のベットにうつ伏せになって(なんて無防備な!)、首だけこちらを向けて問う

正直ちょっとやばいよな、これ。

ちょっとな。ちょこーっとやらしい気持ちになるよな。

え、俺変態? …いやいやいや、至って普通の男子中学生だろぃ!

制服のまま俺ん家きたから、もちろんも制服なわけで

ていうか、スカートで  でもって生足で

足パタパタさせてて、パンツとか見えそうで見えない的な…



おおおおお、落ち着け自分!



今の俺ならエロ詩吟できそうな気がするぜ!(しねーけど!)









「 ブン太ー? 」


「 ……… 」


「 ブン太ってば! 」


「 …?! すすす、すみません! 」









…あれ? 何か空気おかしくなった?









「 何謝ってんの? 」


「 え、あ、いや何でもねぇ… 」


「 それよりさ、どう思う? 」


「 え、何が? 」


「 髪!切ろうか迷ってんだけど… 」










は俺に向ってヘアーカタログを見せながらそう言った

の今の髪型はロング。

この前言ってたけど、三年かけて伸ばしたんだとか

人によってはロングが好きって言う奴もいりゃあ、ショートが好きって言う奴もいる

俺はそんなの関係なくの髪を触るのが好き

柔らかくて、サラッサラで… もー気持ちいいんだ、これが!









「 切るの? 」


「 うーん…切ろっかなって思ってんだけどさー、今からの時期寒くなる一方じゃん? 」


「 うん 」


「 切ったら首元寒くなるじゃん? 」


「 うん? 」


「 なら髪の毛あった方が暖かいんじゃないかなーって思ってさぁ… 」


「 寒さ基準? 」









切るか切らないかを「 うーん… 」と唸るほど悩んでいるのだから、

そんなに髪に思い入れがあるのかと思いきや、聞いてみると寒いのが相当嫌みたいに聞こえる

…女ってそんなことで悩むわけ?

俺だったらどーでもいいけど。

っていうかむしろ寒いとか思うより前に、動き過ぎて汗かきそうだけどな!


とか言ったらたぶん殴られるな。









「 え、うん。 だって寒いの苦手だしー 」


「 ならマフラーしとけばいいじゃん 」


「 えー?髪あれば二重じゃん! 」


「 知らねーよ!んならそのままでいいんじゃね? 」


「 えー、でも髪型変えたいー 」









あぁ言えばこう言うに少し呆れながらため息をついた

だって俺的には髪型なんてどうでもいい訳だし?



…あ、いいこと思いついた!










「 分かった分かった、そんなに悩むんなら切れ 」


「 はぁっ?! なに、あたし凍え死んでもいー訳? 」


「 そうじゃなくて、寒いときはさ、 」









俺の言った言葉には驚いたのか、ベッドに寝ていた状態からベッドに腰かけて俺を見ていた

そのの首に俺の腕を回して、俺はにっこり笑う









「 こうしてりゃ、暖かいだろぃ? 」


















change!










20081102